Recipe
●子育て中のお母さんも必見
麩は植物性の高タンパク質食品で、原材料は小麦粉に含まれているグルテンというタンパク質です。含有質量は、ごはんの約10倍、豆腐の約5倍といわれています。しかも低カロリーなのがうれしいところです。 そのほか、亜鉛、アルギニン、ナイアシン、グルタミン酸などの成分があります。亜鉛は味覚の低下、食欲不振、皮膚炎、生殖機能不全の予防に効果を発揮し、がんや糖尿病などに対する免疫力を高めるのに必要な酵素に重要な働きかけをすることが知られています。 アルギニンは筋肉を強くし、免疫反応を強くして傷の治りを早くする働きがありますし、ナイアシンは肌荒れや皮膚病、精神障害の予防にも有効に作用します。また血液循環の改善やコレステロール値を下げるなどの働きもあり、脳のエネルギー代謝にも必要な物質です。 さらにグルタミン酸は、知能の発育に欠かせない働きをするとされ、麩100g中には10600mgと大量に含まれています。この数字は肉や大豆と比較した場合に群を抜いて多く、とくに子育て中のお母さんなら見逃せませんね。
●生麩の田楽 まったりしたユズみそと生麩がベストマッチ
●ユズみその秘密はハチミツにあり
とても簡単なのに、十分にお客さま料理にもなるくらい上品な一品。 ポイントは上に塗るみそ。あっという間にできるのに、まるで時間をかけて練り上げたようにまったりとした仕上がりになるのです。秘密はハチミツにありです。ハチミツを加えると、砂糖にはないねっとり感が出るのです。
ユズの皮がないときは、青ネギのみじん切り、ショウガじょうゆ、ニンニクのすりおろし、すりゴマなどでも、それぞれにおいしくできます。
●串を刺すときは、焼いてから
本格的にするときには生麩に串を刺せば、さらに素敵ですが、その場合は、必ず焼きあがってから刺すことをおすすめします。串が焦げて汚れてしまうのを防げますから。
オーブントースターがないときには、魚を焼くグリルでも焼けます。この場合は、ちょっと焦げやすいので、まめにのぞいてみてください。あるいは食べやすく切って鍋に入れ、昆布だしで煮ます。湯豆腐みたいにすくいながら、みそをかけて食べるのもおいしいですよ。
[材料・4人分]
生麩1本、ユズみそ(みそ大さじ2、ハチミツ大さじ2、ユズ皮のすりおろし適宜)
[つくり方]
①生麩は食べやすい大きさに切り、ユズみその材料を混ぜて上に塗る。
②オーブントースターで、おいしそうな焦げ色がつくまで焼く。
●生麩の安倍川風 お餅とそっくりの食感の生麩でつくります。
●安倍川風でもお汁粉でも自由自在
生麩ってお餅とそっくりなので、キナ粉やあんこをかければ、そのままお餅代わりのおやつになります。
お餅で安倍川餅をつくるときと同じように、生麩は、ゆでるととろりとやわらかくなり、またキナ粉のからみもよくなります。あんこをかける場合は、こしあんでも粒あんでも、もちろん市販のものでOKです。
たっぷりのあんこの中に生麩を入れて、お汁粉やぜんざい風にするのもまたおいしいものです。
[材料]
生麩・キナ粉・砂糖・あんこ各適宜
[つくり方]
①生麩は食べやすい大きさに切って、
お湯の中で好みのかたさにゆでる。
②水気をきって、キナ粉やあんこをまぶ
す。
●生麩のゴマ焼き 生麩のもっちり感とはじける胡麻の味わい。
●生麩のもっちり感とはじけるゴマの味わい
生麩は棒状になったものを切って使います。生麩の種類はヨモギやもちアワ入りなどさまざまですが、どんなものでもOKです。
表面にびっしりとゴマをつけて焼くので香ばしく、口の中ではじけるプチプチ感、そして中から出てくる生麩のもっちりねっとりとしたおいしさが魅力です。これらが口の中で混ざり合えば、ついついもうひとつと手が出てしまうこと間違いなし。お酒の肴にもぴったりです。
ショウガじょうゆがよく合いますが、しようゆマヨネーズや、からしじょうゆでもよく合います。
ゴマは白でも黒でもかまいませんが、衣の中に青ノリを混ぜたり、青ネギの小口切りを混ぜたり、ゆかりの粉を混ぜたりすると、また違ったおいしさが楽しめます。
●残った生麩は冷蔵か冷凍を
生麩はラップにぴったり包んで冷蔵庫に入れるか、あるいは全部食べきれないときは冷凍保存もできます。
ショウガじょうゆなどをかけて召し上がれ。
真空パックの冷凍状態で販売、配送致しますので、自然解凍してから使ってください。半解凍で切ると切りやすく、食べきれないときは、そのまま、また冷凍保存をしてください。
[材料・4人分]
生麩1本、A(卵1個、小麦粉大さじ2、塩少々)、ゴマたっぷり、ゴマ油少々、ショウガじょうゆ(しょうゆ・ショウガ汁各適宜)
[つくり方]
①生麩は一口大に切り、Aをからめる。
②表面にたっぷりとゴマをつけ、ゴマ抽をひいたフライパンで両面をこんがりと焼く。
ショウガじょうゆなどをかけて、できあがり